古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第七一弾、二宮尊徳の道歌から
山寺の鐘(かね)つく僧はみえねども 四方(よも)の里人ときを知りなん
山寺で寺の僧侶が朝夕の読経の鐘をつくと、村の人は早朝から私も仕事をしようと心掛ける。
という内容です。
さて、二宮尊徳は、難しい儒教などの考えをなるべく簡単に口ずさんで実践できるようにと工夫していました。
そこで、難しい考えを短歌にした訳です。
この歌、儒教のテキストのひとつ「大学」の一節に関連づけられています。
君子は家を出でずして教えを国になす。
直接手を下さなくても家にいるだけで、自分の教えが国に広まる。
家にいてぼーっとしているだけでは無いでしょう。
率いる人の行動がちゃんとしていれば、その行動を見て、背中を見て、「自分もがんばるか」となるのだよ。
リーダーが、そしてだれでも自分の持ち場でいつも通りに奮闘努力していることが周りを感化してゆきます。
なでしこジャパンの山郷が、岡田ジャパンの川口が、奮闘努力している姿なのかもしれません。
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