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2010年 09月 09日
組組や人のいろいろな世の流れ、その中に見えたひとしずくです。
厚生労働省の「職場におけるメンタルヘルス対策検討会」が9月7日に報告書を公開しました。 職場におけるメンタルヘルスの取り組みへの強化が、この報告書に基づいて法整備なども含めてなされてくることになるでしょう。 実際の現場での対応は、労働安全衛生法の改正なども踏まえて早ければ2012年度に実施になるようです。 そして、その内容とは、 定期健康診断に合わせて「ストレスに起因する身体的・心理的な症状・不調などについて医師が確認」する。 つまり、 定期健康診断に合わせて、ストレス診断を行う ことを義務づけるという内容です。 加えて、必要な場合にはストレス関係による医師への相談、その時に労働者が不利益にならないようにする施策から構成されています。 国も、新成長戦略(平成22年6月18日閣議決定)において、2020年までの目標として「メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場の割合100%」と掲げています。 国の認識や施策の後押しもありますが、職場でのメンタルヘルスを手厚くする流れは強まる一方です。 さて、この報告書の冒頭で、気が重くなる話ではあるのですが、自殺に至る代表的な経路が取り上げられています。 ① 配置転換 → 過労+職場の人間関係 → うつ病 → 自殺 ② 昇進 → 過労 → 仕事の失敗 → 職場の人間関係 → 自殺 ③ 職場のいじめ → うつ病 → 自殺 3種類とも判で押したかのように、 職場の人間関係 → (うつ病) → 自殺 という経路をたどっています。 メンタルヘルスの悪化、ひいてはうつ病や自殺といった最悪なことにならないためにも、職場の人間関係が重要だと言うことが見て取れます。 うつ病になったら、やはり専門の医師に診てもらうのが良いでしょう。 これを後押しする仕組みが、今回提言されています。 ただそうなってしまった状況では、働いている人にとっても事業者にとっても代償が大きいものになります。 その前に、 ① 職場の人間関係を良くする ② 個人個人の物事のとらえ方・感じ方・考え方を良くする(失敗で落ち込みすぎない、など) そして、 ③ 過労への備えをする これが大切なのではないでしょうか。 さらには、 ④ そもそも、職場でどう働くことができれば、会社にも貢献できて自分の働きがいになるかを、職場でも自分でも納得する。 手前味噌とはなりますが、 ①職場の人間関係、②物事のとらえ方、④働きがいを納得する といった分野では、 弊社の様々な研修やワークショップ、職場の対話の仕組み・改善などが、少なからずお役にたてているところだと感じています。 ------------ 波しぶき・気になる言葉は ≪こちらです≫
by tomoharu_hikoda
| 2010-09-09 11:57
| まとまる
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