最近の脳科学研究では、様々なことが判ってきています。
自発的に物事に取り組むようにするにはどうすれば良いか。
こういったこともある程度脳科学的に解明されてきています。
志や夢を持ちながらも、型を学ぶ、下働きをする。今でも丁稚奉公まではないとは思いますが、下積みを経験することはあるでしょう。
「やりたいのにできない、やらせてもらえない」という状態が長く続くと、逆に意欲がかき立てられるという状態が起こるそうです。
大脳辺縁系の帯状回の特性です。
単純化すると
志を持った下積み経験がある → 自発的になる となります。
では、自発的とはならない、周りの影響で動く、他発的になってしまうのは、
選択や行動の自由をずっと持っていた → 他発的になる、自分のやりたいことが判らない
ということでは無いかという仮説も成り立つようです。
自由を与えない、先輩の言うことをまねる、丁稚奉公する、多少理不尽な環境に身を置く、こういったストレスを感じる環境を適度に経験することは、自発性を育む上で重要だと考えられます。
脳科学が、丁稚奉公と自発性についての関連性をも解き明かしつつあるようです。
ちなみに、丁稚奉公した人が全員自発的かと言われると、そうではないでしょう。
さて、職場への活用としては、例えば
自発性が少ない人、特に自由や選択権ばかりあることに慣れた人に対しては、型を憶えるような業務や下積みのような経験、仕事について良く考えるような環境作りを行う。
このようにして、自発性を育てます。
書籍 「
木のいのち木のこころ」 も参考になるでしょう。
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