ホームページ
カテゴリ
以前の記事
2016年 11月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 07月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 01月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2010年 05月 16日
≪アマゾンで見る≫
食事後にはお皿を洗います。 少し面倒な気分もするのですが、1枚1枚綺麗になる毎にちょっぴりうれしい気分になります。 うれしい気分のついでに気を抜くと、、、、お皿を滑らせて割ったことはありませんか? 「あぁ~、失敗した。」 そして、「次からは、もうちょっときちんと持って洗おうか」というようになります。 割れたお皿もこれで成仏してくれることでしょう。 今日ご紹介するのは、 安全と安心の科学 村上陽一郎・著 著者は、東京大学名誉教授、科学史、科学哲学が専攻の先生です。 本書は、関心が高まっている「安全」と「安心」について、世の中での様々な取り組みや歴史、そして「危険」を「安全」にするための基本的な考えが判る入門書です。 危険に着目をすると、「リスクマネジメント」の入門とも言えるでしょう。 人間は失敗する 動物です。 医療機関での異常事象で最も多いのが「取り違え」だそうです。 人を取り違えることです。 処方を取り違える、ベッドを取り違える、そして赤ちゃんまで取り違えることが起こっています。 アメリカで、医療の質を向上させるような方策がとりまとめられました。クリントン大統領の頃です。 報告書の名前は 人は誰でも間違える To Err is Human ルーキーは間違いが多いでしょう、そして習熟したベテランでも間違うことがあります。 「自分は間違わない。経験も年も取っている。プライドもある」と思っても間違うことがあります。 だから、どうするのか 仕組みとして基本的なのは フールプルーフ 愚行、ミス、エラーに対して備えができている フェイルセーフ 失敗があっても安全がたもてる こういった仕組みです。 そして、その根本となるのが 過ちに学ぶ ことです。 失敗の情報を表に出す、共有する、考える、次に活かす そして、安全にしたら、、、、、、 油断しない 紹介には冗長ですが、国際原子力機関による「安全文化の定義」が参考になります。 安全文化とは、組織ならびに個人の示す特色と姿勢の総合体であって、何よりも高い優先度で、原子力施設の安全問題がその重要度に合いふさわしい留意を受けることを保証しようとするものを言う。 安全文化は二つの要素からなる。一つは組織内の必要な枠組みと管理機構の責任の取り方である。第二にはあらゆる階層の従業員が、その枠組みに対しての責任の取り方および理解の仕方において、どのような姿勢を示すか、という点である。 個々の従業員のなすべきこと 1.常に疑問を持ち、それを表明する習慣を付けること 2.厳密で思慮深い行動をとるには、何を心がけるべきか考えること 3.相互・上下の間のコミュニケーションを十分に円滑にすること 管理的業務に携わる人々のなすべきこと 1.責任の範囲を明確にして隙間がないようにすること 2.部下の安全を発展させる実践活動を明確に文節化し、かつそれを統御すること 3.部下の資質を見抜き十分な訓練を施すこと 4.褒賞と制裁とを明確に行うこと 5.常に監査、評価を怠らず、また異分野や他のセクションとの比較を怠らないこと 本書では、医療・交通・原子力といった事例や安全への取り組みから、安全と安心に対して科学的に取り組む基本までがカバーできます。 そう、過ちを反省して改善する具体例、安全と安心という分野での実践的な入門書と言えるでしょう。 ------------ いろいろな本の紹介は ≪こちらのページ!!≫
by tomoharu_hikoda
| 2010-05-16 10:56
| 本
|
ファン申請 |
||