複雑系 という言葉を聞いたことはありますか。
90年代に世界的なブームが起こった考え方です。
前日の記事「目に見えない資本主義」でも、非常に重要な考え方として取り上げられていました。
田坂さんや他の方の考えを元にしてみます。
複雑系とは、生命的なシステム です。
全てのシステムは、複雑になってくると、
あたかも生命をもっているかのうように挙動し始める ということです。
自己組織化、創発という言葉は、組織を語る上で最近しばしば出てくる考え方です。
これも複雑系の研究の中から生まれてきています。
複雑系のシステムは、意図的には操作・管理ができません。
これも含めて、複雑系をマネジメントするためには次の示唆がされています。
第一の示唆 複雑系は、意図的に設計、構築、管理できない。
第二の示唆 複雑系は、突如、崩壊する可能性がある。
第三の示唆 複雑系は、個々の要素の挙動から創発が起こる。
さて、複雑だ、生命的だと感じたシステムに対して自分がどの様に感じて、どの様に振る舞うことが出来るのか。
リーダーシップの発揮のしどころ、場への介入、のコツともなるでしょう。